ゴーレム「キヒヒ! かかったな。シャボン玉が簡単に割られることなんて計算済みよぉ。この中に恐ろしいモンスターを仕込んでいたのさ。後ろを見てみなっ!」

不敵な笑みを浮かべるゴーレムに背筋がゾクリとする。白蓮は言われたとおりに振り向いた。そこには先程追い払った筈の虫の妖怪達が蓮子に群がっているではないか。

白蓮「蓮子さんっ!」

振り向いたことによって彼女にも隙が出来る。ゴーレムはこの瞬間を見逃しはしなかった。住職サマにも同じ虫の怪物をけしかける。まとわりつかれて白蓮も動けなくなってしまった。

ゴーレム「どうだ、身動きできないだろう? こいつらは『オプションハンター』! 圧倒的な防御力と機動性、そしてその名の通り取り付いたものを支援するオプションを喰らうバクテリアン軍きっての生物兵器なのさ。ヒヒヒヒ!」

ここで白蓮は何か違和感を感じる。ゴーレムはあくまで機動力と防御力のことしか話していなかった。もしかしてこいつらはオプションを食べる事しかできないのではないだろうかと。事実、蓮子に群がっていたオプションハンターは次々と離れていく。

ゴーレム「あ、あれ……? お前ら、オプション使わないの? ちくしょー、これじゃあ無意味じゃん! こんなことなら多少耐久性に難があっても『エニグマ(※グラディウスIIIの泡ステージ終盤に登場するザコ敵。泡の中に潜んでいて、泡が割れると自機を追いかけてくる)』の方にするんだった」

そうやって悔やむ脳味噌の前には無言でオプションハンターを引き剥がした住職の姿があった。彼女の後ろではコアをサーベルで貫かれ爆発四散するバブルコアの姿も。

白蓮「さて、貴方には色々と聞きたいことがありますが……」
ゴーレム「ええい、今日の所はこれくらいにしてやる! だが覚えておけ。『あのお方』は何としても『博麗の巫女』に近づこうとするお前らを滅ぼすおつもりだ。さぁて、どこまで逃げおおせることができるかな?」

捨て台詞を残してゴーレムは一目散に逃げていく。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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