何よりもすでにβビームは放たれている。猶予が全くない。ええい、一か八か、今からでも魔界神の羽を展開して、魔力を補充しながらこちらも撃つしかない!
貴方「全無『αビーム』!」
温存していたポッド型のオプションを展開すると同時に、ディメンションダイバーから放たれた赤いビームに比べるといささか控えめな太さの青いビームを放つ。
衣玖「なるほど、受け止めながらエネルギーの補充をするんですね!」
サグメ「その諦めぬ闘志……これは勝てる!」
事情の知らない二人は今のαビームで打ち勝てると確信しているようだが、俺とあと朱理は絶望的な表情を浮かべている。
朱理「マスター、あのビームを跳ね返す程のエネルギーを賄えないのは明白よ。やっぱり避けて!」
ちくしょう、やはり魔力が間に合わないか。このままではαビーム分の魔力も奪われてより強力なβビームが俺達を、そして後ろの集落を襲うことになる。
貴方「ダークヘリオス! このままだと俺は負けちまう。バーストリンクだ。お前のバーストも撃って加勢してくれ!」
必死に呼びかけるのだが、ダークヘリオスは動こうとしない。
衣玖「同族に引導を渡すことに躊躇っているんです。あの時と同じで……」
何度かバーストを放とうとはしているのだが、その途中で二の足を踏んでいるようである。そうしているうちにアールバイパーから放たれたαビームの勢いが減衰していく。もうダメなのか……!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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