今も空間を次々と爆破させていくフランドール。こちらが接近しようとするとその目の前の空間を爆破させるので迂闊に手が出せない。今は俺に敵意を向けているからいいが、何かの拍子に他の奴、特に負傷している人を狙う可能性だってある。そうだ、レミリアが怪我をしていた筈。
貴方「レミリア、ここにいると危険だ」
レミリア「私は大丈夫よ。それよりも咲夜を……」
横にいた咲夜に目を向ける紅魔館の主。俺もそちらに目をやると肩の辺りを赤く染めた咲夜がいるではないか。負傷したのか?
咲夜「○○にナイフを投げた時に爆発がしてね、弾き飛ばされたナイフが刺さってこの有様よ」
美鈴「ああっ、咲夜さん!」
慌てた美鈴が飛び出すと咲夜のエプロンを取り、それで傷口をきつく縛った。
美鈴「応急手当です。あとでちゃんと傷をみましょう。今は少しでも出血を抑えてください」
血の匂いに誘われたのか、今度はフランドールが咲夜に接近する。そうはさせまいと俺がレイディアントソードを振りかざし咲夜を庇う。攻撃を諦めたフランが離れていくのを確認すると、俺は咲夜を逆回転リフレックスリングで確保、コクピットの後部座席に座らせる。
貴方「どうしてお前の十八番である時止めを使わなかった?」
他の皆には分かる筈もないが、超時空戦闘機であるアールバイパーに乗った俺ならば咲夜の時止めの影響を受けないので、能力を行使したかどうかがちゃんと分かる。あの場で時間を止めなかったのはあまりに不自然。痛いところを突かれたようで、咲夜は唸り声を上げながら顔をそむける。
貴方「使えなかったんだな。あの懐中時計は壊されたんだろ? 能力の行使も戦闘も出来ない怪我人はただの足手まといだ。今は俺に命を預けろ。助けて貰った恩返しくらいはする。この戦いが終わったら治さないといけないな。時計も、お前自身も」
そしてお前との拗れきった関係も……な。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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