雲山と対峙するトライポッドサーディン。そしてその両者に間に迷い込んだ少女と白蓮さん。その光景をただただ見ているしかなかった俺……。

そんな中、奇妙なことが起きた。

星「なんでしょう? 赤い鳥が近づいてきます!」

鳥だって? 俺は星が指さす方向を振り向く。そこにはなるほど、確かに赤い飛行物体が凄まじい速度でこちらに迫ってくるではないか。いや、あれは鳥なんかではない。戦闘機だ。真っ赤な戦闘機がこちらに向かっているのだ。

謎の赤い戦闘機はトライポッドサーディンの目の前に躍り出たかと思うと、周囲を明るい紅色の光が包み込み、そのままレーザーを放った。

貴方「あの本体をオーラのように纏いながら撃ち出すレーザー。どこかで見たことがあるような……?」

予期せぬ反撃に驚いたサンキャクイワシ型戦艦は赤い戦闘機に注意を向ける。白蓮さんや一輪はひとまず難を逃れることが出来たようだ。そのまま巨大な銃口を向けた奴はβビームを撃ち込む。だが、俺は確信していた。トライポッドサーディンはこの後敗北する。あの戦闘機の正体が俺の考えていた通りの存在であったのならば。

そして、赤い戦闘機は予想通りの行動に出た。そのレーザーの色が突然黒色に変色する。その禍々しい光線がβビームを逆に押し返してしまったのだ。俺も今ので確信した。奴はシルバーホークなんかではない。

とんでもない奴が現れた。あんな芸当をこなす戦闘機なんて奴しかいない。奴は、奴らは……!



銀翼と妖怪寺∀CE VI後編に続く……

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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