貴方「早苗っ、大丈夫か!?」
白蓮さんと黒帽子の少女を引き連れながら守矢神社に向かう俺。反射的に俺は友人たる少女の名前を口走っていたが、そこにはシーマ艦の残骸が残るのみであった。
白蓮「これは……」
貴方「『首領蜂隊』か?」
もはや危険がないと判断した俺はアールバイパーから降りて早苗とコンタクトを取る。後ろでは手負いの神奈子さんがじっと座っており、先の戦いで受けたであろう傷を癒しているところであった。
早苗「それでは命蓮寺にも? はい、突然ロンゲーナー大佐の顔が空中に浮かび上がったかと思ったらどこからか赤青の戦闘機と緑色のヘリコプターが守矢神社にたくさんやって来て……」
神奈子「えっと、シーマの『アブソリュートディフェンダー』だっけ? そいつをぶっ壊してくれたのさ。あの風貌からすると軍人さんのようだね。山のてっぺんから様子を見る限りだと他にも色々な場所に降り立ってシーマと戦っているらしい」
信じがたい事態だがどこからか幻想郷に現れた首領蜂隊はシーマの脅威から幻想郷を助けようとしている。それは紛れもない事実だ。間もなくあちこちで煙を吹きだしているダークヘリオスと共に衣玖さんが守矢神社にやってきた。
衣玖「天界に踏み込んできたシーマはええっとアールバイパーの親戚なんでしょうか? とにかく色とりどりの鳥の妖怪達が追い払ってくれました。あの空にいた厳ついおじさんが呼んでくれたんでしょうか?」
貴方「色とりどりの鳥の妖怪じゃなくて首領蜂隊の戦闘機ね。あとアールバイパーとは別に親戚じゃない」
この調子なら他の場所でも奴らがやって来てシーマを追い払うなり倒すなりしているだろう。ひとまずはシーマの脅威から遠ざかった。
さて、目の前の脅威がひとまず一区切りついたとあれば他にも気になることが出てくる。黒帽子の少女が怯えながら俺達に声をかけてきた。
黒帽子の少女「あのっ、私には何が何だかさっぱりで……」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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