ロンゲーナー大佐「それでは改めて今後の作戦を貴公らにも知らせておこう」

目だけで朱理に何か指示を出すと眼鏡をクイっと上げながら、彼女は淡々とテーブル内に仕込まれたボタンを押す。ポチという音と共にテーブルから緑色のホログラムが展開された。真っ先に目についたのが二つの球体。それぞれ大きいものと小さいものであり、よくよく見るとそれが地球と月であることが分かった。

それら二つの天体の間には何やら魚群らしき姿も見える。

ロンゲーナー大佐「あらかじめ月を制圧したシーマはここを拠点として地球に向かっているのは知っているな? 地球に降り立ったシーマは首領蜂隊の力もあり一度は宇宙にまで退けることはできたが、奴らもかなりの戦力を持っているようで、腹立たしいことに、ここで膠着状態となっている」

次に月のホログラムの一部が割れて中身が見えるようになった。

ロンゲーナー大佐「しかし奴らも月を拠点にしたのが運の尽きと言ったところか。実は月には有事の事態に備えて私の獄滅極戮兵器群が多数封印されているのだ。それらを発動させ、シーマどもを挟み撃ちにしてやろうではないか。封印を解くのなら首領蜂軍に所属していない貴公が望ましい」

なるほど、大体分かってきたぞ。アールバイパーで月に向かい、そこで封印されている大佐の兵器を復活させてシーマを背後から襲えってことだ。

ロンゲーナー大佐「封印を解くカギとなるのが、このエレメントドール『朱理』なのだよ。よって貴公は朱理と共に月へ向かい、私の獄滅極戮兵器群を目覚めさせてもらう」
貴方「はい、全力で挑みます」

その威圧感に押されて反射的に返事をしてしまったが、悪い作戦ではない。大佐との作戦会議が終わるころ、アールバイパーの整備も終わったらしく、俺は格納庫へと走った。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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