早苗「○○さんっ、○○さんっ!」
皆が帰路につき(衣玖さんもダークヘリオスと一緒にいたいという理由で命蓮寺に向かっている)、あとは俺も帰るだけだと銀翼に乗り込もうとした矢先、小声ででもせわしなく俺を呼ぶ声が聞こえる。いつになく真剣な表情を浮かべるのは早苗さんであった。
早苗「やっぱり何か怪しいです! シーマがここを襲撃してから首領蜂隊が現れるってタイミングがあまりに良すぎますし、それにあのロンゲーナー大佐でしょう? 隙を見て『いよいよもって死ぬがよい』とか言い出すに違いありません!」
早苗が心配する気持ちは俺にも痛いほど分かる。奴は自らの野心の為ならば味方にも平気で手を下すような男だ。この申し出は俺も胡散臭いとは思っている。だが大佐が何か企んでいる確証が持てないし、何よりも彼らの協力なしではシーマの進撃に耐えられない。
貴方「分かっている。だが、まずはシーマの脅威を完全に退けなくてはいけない。それに他にもなすべきことはたくさんある。明日、命蓮寺に来てくれ。俺達も複数に分かれて行動する必要があるだろう。また早苗の、守矢神社の協力が必要だ。よろしく頼む」
そこまで言うと俺は右手を差し出した。ガッチリと握手を交わす外来人二人。全ては幻想郷を守るため、再び神道と手を組むことになった。やはり早苗とは息が合う。握手を交わしながら互いにニッと口元で笑った。
銀翼と妖怪寺∀CE VIIに続く……
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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