(同じ頃、命蓮寺では……)

宝塔型通信機によって伝えられた白蓮さんからのSOS。既に命蓮寺にもシーマの魔の手が伸びているに違いない。衣玖さんと別れた俺は急ぎ命蓮寺へと駆けつける。

白蓮「○○さんっ、突然空から多数の空飛ぶ魚がやって来て……。奴らは一体何者なんですかっ!?」

よかった、命蓮寺が崩壊する前にたどり着けたぞ。白蓮さんは突如襲い掛かる魚群からムラサや星を守るように両手を広げている。誰かが戦っているのか?

見上げるとイトヒキイワシ型戦艦、いや、サンキャクイワシ型戦艦だっただろうか? とにかくシーマ艦の中でも一際地上戦に特化した「トライポッドサーディン」が雲山と組み合っていたのだ。

貴方「奴らは『死を司る者』、またの名を『シーマ』。月の都を陥落させた金属生命体だ! 次はここ幻想郷を滅ぼそうとしている。圧倒的な物量で……!」

大きなヒレをまるで腕のように振り上げてズシンズシンと命蓮寺に向かって歩みを進めるトライポッドサーディン。一輪が制御する雲山をもってその進撃を阻止していると言ったところだ。

一輪「デカいけれど、随分とノロマね。雲山、顔面に思いっきりパンチをぶち込んでやろう!」

確かに顔面をまったくガードしていないシーマ艦。格闘戦には慣れていないのだろう。入道の左フックが綺麗に入り、トライポッドサーディンは大きくよろめく。それを見逃さなかった一輪は雲山を反対側に向かわせ、ラッシュをかけ始めた。

一輪「オラオラオラオラァ!」

その後も無防備な顔面に拳が次々とぶち込まれていく。大きくのけ反り、転倒したトライポッドサーディンであったが、俺はその顔の下に無数に配置されているオールレンジ砲が光っているのを見逃さなかった。

貴方「一輪っ、反撃してくるぞ。守りを固めろ!」

すぐさま遠方からフォトントーピードを撃ち込む。ワイヤーで繋がれていたオールレンジ砲が崩れ落ちていった。しかし残された砲台が一輪に狙いを定めレーザーを放ってくる。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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