一輪「ぐうっ!」
完全に回避することは出来ずにレーザーにかすってしまう。腕から軽く出血しながら、一輪は不時着しつつ膝をついた。これに気をよくしたトライポッドサーディンは再びズシンズシンと一輪に詰め寄る。だが、一輪はニヤリと口元から笑みをこぼしていた。
一輪「悪いけど、昔っからデカい奴には滅法強いのよね。サンキャクイワシ、見越したぞ! 今よっ、雲山!」
いつの間にか一輪のすぐそばで体を縮めていた雲山が一気にトライポッドサーディンの真下から飛び出してくる。奴の顎に思い切りアッパーカットを叩き込んだ形だ。
一輪「下から見て分かったわ。あんた、ヘルメットのようなものを被っているわね。わざわざ装甲で守っている場所だもの、そこに弱点があるのは丸分かり。あとはそいつを吹っ飛ばしてから……オラオラオラオラオラオラオラァッ!!」
一輪の言っていた通り、トライポッドサーディンの頭部を守っていた装甲が大きく吹き飛ばすと、一輪は思い切り輪っかを手にした拳を突き出す。それに呼応するように雲山の拳が四方八方から飛んでいきサンキャクイワシ型戦艦の頭をタコ殴りにする。これに大きく怯んだのか、トライポッドサーディンは大きく後ろへ後退した。
一輪「さあどうした、怖気づいたか? ならば今度はこっちから近づいてやる」
違う、奴は決して恐れをなしたわけではない。頭部の装甲の向こう側には巨大な砲門が光っていたのだ。そこへ赤い光が収束し始める。
貴方「『βビーム』が来るっ! 後は俺に任せろっ!」
シーマ艦が用いる最大最強のビーム攻撃。それが「βビーム」だ。恐らくはその艦が発揮しうるエネルギーを全て照射する恐ろしい兵器だ。最大級のものになると惑星一つを吹き飛ばしかねない。だが、俺はそれに対抗しうる兵器を持っている。
貴方「全無『αビーム』!」
雲山の前に躍り出ると、俺はオプションから魔力という魔力をかき集め、直接青白いビームとして撃ち出す。これに打ち勝てば奴の放ったエネルギー分も含めた大火力で奴を焼き払う事が出来る。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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