加えて霊夢や紫が行方不明なのも響いているだろう。それぞれが人間側のそして妖怪側の要。その二人がいないとあっては士気に大きく影響を及ぼすことは明白なのだ。

一輪「ゾンビだろうが何だろうがどっちでもいいわよ! 奴はまた命蓮寺を破壊するつもりね? 他の場所も気になるけど、まず自分が助からないことには助太刀も無理。さあ、とっととぶち壊すわよ! さっきのボール投げ返すのは雲山にも出来そうね」

さっそくスパークボールを展開するトライポッドサーディンに一輪は勇ましく挑みかかる。

一輪「雲山、投げ返してやりましょう!」

そして入道の巨大な手がボールを握ると、そのまま投げ返した。トライポッドサーディンは大きく怯み後退したが、なおもズシンズシンとこちらに向かってくる。

白蓮「っ!? いけないっ!」

一輪が優勢のまま戦闘が続くと思われていたが、何を思ったのか、白蓮さんが急にトライポッドサーディンの足元へと走り始めたのだ。

一輪「ひっ、聖様?」
白蓮「子供が巻き込まれるわ! 安全な場所に避難させないと!」

よく見ると地響きで足を取られた少女が転んでいた。白蓮さんは黒い帽子を被った少女を庇う為に飛び出していったんだ。恐らくあの子は戦火に晒され、逃げ惑っているうちにここまで迷い込んでしまったのだろう。そういう理由なら俺達に白蓮さんを止めることはできない。きっと最初に気が付いたのが俺だったらやっぱり同じ行動を取っていただろうからな。

だがどうすればいい? あのままでは白蓮さんとてただでは済まないが、アールバイパーももはや満身創痍、とても動けそうにない。くそっ、このまま指をくわえて見ているほかないのかっ!?



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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