記憶を失った(恐らく)外の世界からやって来た少女「蓮子」、狂気をもたらす松明の光、その光に導かれたシーマ、そのシーマの軍勢を宇宙にまで後退させたロンゲーナー大佐率いる首領蜂隊……。

色々なことがありすぎて正直俺の体は全く休まらなかった。まだ日も昇らないうちに目が覚めてしまった俺は、白みかけた空の下で、ひんやりとした空気を思い切り吸い込む。もう起きちゃおう。深呼吸をしたりストレッチをしたりして体のスイッチを入れていくと、その姿を誰かに見られているような気がして周囲を見渡した。

貴方「どうした早苗、随分とまあ早く来たじゃないか」

緑色の長い髪の毛に、青色の瞳。傍らには「籠手(ガントレット)」の名を冠した戦闘飛行バイクが停められており、一目で早苗さんであることは分かった。

早苗「なんだか全然眠れなくって……。それで来ちゃいましたっ」
貴方「お前もか。実は俺もいま目を覚ましたところだ。あれだけ色々なことがあった後だもんな」

事は急を要するとはいえ、こりゃいくらなんでも早すぎだ。とはいっても追い返すわけにもいかないので白みかけた空を二人で眺めながら時間を潰すことにした。

早苗「この前のオカルトボールの異変で○○さんは外の世界、見てきたんですよね? 何か面白そうなシューティングゲームはありましたか?」
貴方「いや、大々的には宣伝されてなかったよ。過去の名作をリブートして現代に甦らせようみたいな気運は高まっているんだけどね」

彼女にとって一番気になるところはやはり外界のゲームの話であった。その後もゆっくりとしたペースでいろんなことを語り合う。早苗さんとこうやってのんびりとおしゃべりする機会は意外と少ないのでまあ話題が尽きない尽きない。

早苗「彼ら、いったい何者なんでしょうね? 諏訪子様は新手の妖怪くらいにしか考えていないようですけど、でも彼らどう見ても……ねえ」
貴方「ああ、早苗みたいな理解者が幻想郷にいたのは本当に幸いだったよ。シーマやロンゲーナー大佐、それだけじゃない。前にはバクテリアンやバイドも幻想郷に姿を現していたよな。新手の妖怪の一言で片づけられるようなもんじゃないな」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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