二人で見る空はみるみる橙色が混じってくる。とてもきれいな暁時だ。
早苗「どこから来て、そして何しに来たんでしょうね? 侵略者だけではなく、味方もいましたし」
貴方「普通に考えると外の世界で忘れられて幻想入りした……。だけど、あのインパクト抜群のロンゲーナー大佐が皆に忘れ去られるとはそうそう思えないし、バイドやバクテリアンもまた然りだ」
いつの間にかそれが当然と言わんばかりに、俺はSTG世界からやって来た侵略者を銀翼「アールバイパー」で屠ってきた。時には幻想郷で親睦を深めた仲間や、同じくSTG世界からやって来た友好的な勢力と力を合わせることもあった。だが外の世界で忘れ去られたにしてはあまりにペースが速過ぎないか?
貴方「……やはり異常だ。外の世界ではSTGはすっかり過去のゲームジャンルになっているとはいえ、今でも愛好家たちはそれなりにいた。だからこれは自然な幻想入りではなく、誰かが仕組んでいる」
早苗「誰なのかも分かりませんし、そもそも何の為なのかもわかりませんけどね」
こんな事をするのは紫だろうか? いや、違うだろう。だとしたら俺をいきなり殺しにかかったりはしない筈だし、そもそも今はどこにいるかもわからない状態。彼女に限ってそれはないと思いたいが、既に死んでしまっているということも絶対にありえない話とは言えないのだ。
貴方「今はそれを考えるのは無駄かもしれないな。だけど、その恩恵を受けている人もいる。俺や早苗がそうだな。特に俺はアールバイパーがなければここまで戦うことなど出来なかった」
今迫る脅威を退けよう。決意を新たに二人で朝日を拝む。振り向くといつの間にか起きていたのか、白蓮さんが様子を見ていたようだ。
白蓮「早苗さん、もう来ていたのですね」
貴方「みんなこの幻想郷を守りたくてウズウズしてるんだ。もちろん俺も」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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