(少し後、首領蜂隊母艦……)
ロンゲーナー大佐「なんだと、あの精鋭3人が? クジラと刺し違えたのか?」
偵察機と思われる機体が首領蜂隊の母艦に戻ると大佐に宇宙空間での戦闘について報告を行う。マッコウクジラの反応もなくなっていたものの、それの討伐に向かった3機の反応もロストしたというものである。
ロンゲーナー大佐「何、クジラに倒された形跡はなく、機体は無傷。無傷であるがパイロットは全員事切れていた……だと?」
無言で大佐は左を振り向くと、待機していた兵士がせわしなく走り去る。
ロンゲーナー大佐「何らかのウイルスか、あるいは生物兵器が用いられたか……。とにかく機体を回収し、死亡した兵士の解剖を急げ。磯臭いシーマどものくせに、姑息な手を使いよって……!」
ほどなくしてマッコウクジラと戦った戦闘機と、死亡したパイロットが母艦に運ばれる。そして解剖されたのだが……。
ロンゲーナー大佐「ウイルスも毒物も検出されず、死因は突発的な心臓麻痺だと!? そんな馬鹿なことがあってたまるか!」
それだけ怒鳴り散らすと偵察兵は慌てて大佐の部屋から逃げ出していく。一人残された大佐は頭を掻き毟りながらブツブツとつぶやく。イライラしているのは明白だ。
ロンゲーナー大佐「奴らめ、一体何を使ったのだ? 機体に損傷を与えず、パイロットのみを殺害した。手段は何だ? 目的は何だ? 機体が残っていたことから鹵獲を試みたわけでもなく……ブツブツ」
そして大佐は気付く。偵察隊が撮影した写真にマッコウクジラ型の戦艦の残骸の背後に移る女性の影を。
ロンゲーナー大佐「宇宙空間に人? シーマではなさそうだが、エレメントドールなのか? それとも……」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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