そして手渡されたのは巾着のような形をしたお守り。あの月の頭脳と名高い女医である永琳がお守りを渡してくるなど意外である。

貴方「これは?」

永琳「月の民は穢れを恐れる。もしもそれが原因で困ったことがあったらこのお守りを頼りなさい」

手にしてみるとやはり小さな瓶が仕込まれているような気がして、俺は中を覗いてみた。案の定何かの薬が入っている。

永琳「これは『紺珠の薬』。服用した者はしばらくの間、少し先の未来を見通し、更に穢れを祓う特別な薬」

こんな便利なものまで贈呈してくれるとは。俺はさっそく未来予知能力を目当てに薬を飲もうと瓶のふたを開けようとするが、永琳に止められる。

永琳「だから困った時用よ! その『紺珠の薬』が持つ穢れを祓う効果は実は予期していない副作用で、しかも効果は制御がきかない上に強力。下手したら穢れに満ちた地上で生きられなくなるかもしれないの。だから使うのはあくまで非常事態の時にして!」

お医者さんに怒られてしまった。やはりそう楽は出来ないか。だが、手にしているだけでも心強い。是非とも有効に活用したいところだ。

貴方「ありがとう、永琳さん。月を、幻想郷を守り抜いて見せる!」
永琳「例の通路は妖怪の山にあるわ。○○がたどり着く頃には許可も下りている筈。幸運を……!」

決意を新たに俺は永遠亭を出て妖怪の山へと向かう。

貴方「妖怪の山に向かうぞ。そこから特殊な通路を使って月へ殴り込みをかける!」

こうして俺達は妖怪の山に潜伏していた月のウサギ(いつもお団子をモグモグ食べていた)と接触し、いよいよ「槐安通路」へと突入した。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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