(その頃、地上では……)

???「やはり、博麗の巫女について嗅ぎ回る輩が出てきたか」

暗がりの中、密談を続ける二つの影。凛とした女性の声と、もう一つはやたら甲高くしゃがれた声であった。

???「ああ、うちの偵察機が見つけてきた情報さ、キヒヒ。んでっ、この後どうするの?」

喧しく煽るようにまくし立てる声。それに対して長身の女性はフムとしばし考え込むが意を決したかのように返答した。その震える声で。

???「分かった、金はもっと積む。博麗の巫女に近づく存在は容赦なく抹殺せよ!」

ジャラジャラと硬貨が音を立てて嗄れ声の持ち主の元に舞い込んでくる。

???「キヒッ、キヒヒィ! まいどありぃ! しかしまあ、よりにもよってアンタからそんな依頼を受けるとはねぇ。これも世の中荒みきっているってことかなー? まっ、カネさえ積んでくれれば相手が誰だろうと仕事しちゃうんだけどね」

立ち去り際に女性は一言。

???「しくじるなよ?」
???「ああもちろん。あいつらは俺様も個人的に気に食わないから、俄然気合入っちゃうよー! ヒヒッ、ヒヒヒヒヒヒ!」

うるさい笑い声は暗闇の中どこまでも響き渡った……。


銀翼と妖怪寺∀CE IXに続く……

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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