こいつ……グリッドロックはこの縦横無尽に張り巡らせたマスの目に沿って動く特徴がある。放つ攻撃もそうだ。まずは残った3つの瞳を潰しておかないと視覚外からの不意打ちが出来ないので、そこを集中的に狙うことにする。

貴方「重銀符『サンダーソード』!」

動きも単調であまり素早いとも言えないので大した相手とは言えないだろう。狙いを定めオーバーウェポンを食らわせる。へへ、俺だって一撃で2つの瞳を潰すことはできるんだぜ。

あとは残ったオプションとバイパー本体からグラビティバレットを打ち込み最後の瞳を粉砕。こうすればろくに周りが見えなくなる筈だ。

貴方「大した相手じゃなかったな。さて、そろそろ本体にトドメを……」

だが、瞳をすべて潰されたグリッドロックの様子がおかしい。明らかにプルプルと震えはじめたのだ。


恨めしい、恨めしい……。
この銀の鳥は息子を殺した、娘も殺した



撃ち抜いた筈の瞳から光の粒子が零れ落ちる。それはまるで涙のように見えた。


息子は波動砲でこんがりと、
娘はフォースですり潰し、
我々が何をしたというのだ……



どうやら元人間のバイドだったようである。だが、バイドに対しては殲滅あるのみだ。可哀想ではあるがそうせざるを得ない。俺は再び魔力を溜めて次のオーバーウェポンを放とうとした。


そのウラみ、はラさでオクべキかー!



何ッ!? グリッドなど関係なく怨霊の塊のような紫色の透き通った物体がこちらに迫ってくる。

貴方「ぐわあああっ!」

こいつ、俺の姿を見てから急に動きが機敏になった。前のバイド異変でこいつの親戚を破壊したってのはどうやら本当らしい。だが、やられっぱなしというわけにはいかない。何とかこの攻撃を凌いで反撃せねば……



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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