ディメンションダイバーが開けた亜空間への穴が夢の世界に風穴を開けている。その先に見えるのはシーマの本拠地となってしまった月である。

壁の修復を、管理者である「ドレミー・スイート」に依頼すると、俺はサグメを乗せて衣玖さんとダークヘリオス、朱理と共に穴の向こう側へと向かう。俺の知っている月には大気がないが、月の民が多数住んでいる筈のここにもそれが適用されるのかは分からない。まあすぐに杞憂だということが分かるのだが。恐らくは月の民による超技術か、あるいは幻想郷の性質か何かだろう。

そういうわけで無事に月面に降り立った俺達は周囲を見渡す。

朱理「随分と派手にやってくれてるわね」

かつては非常に華やかであったであろう月の都は今では廃墟の山となっており見る影もない。その空では時折機械仕掛けの魚群が飛び交っており、うかつに高高度を飛行することもできない。だが、そんな事よりも気がかりなのが俺の後ろである。

貴方「怪我人がいるんだ。どこかで治療できればいいけれど……」

かつては診療所だったらしい建物を見つけ、そこへなだれ込むように俺達は忍び込む。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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