永琳「それがね、私にもよくわからないのよ。蓮子はここ永遠亭に重傷を負った状態で運ばれてきたのだけれど、大きなフードを被っていて誰なのかは分からなかったわ。声からして女性であることは分かったのだけどね」

彼女が残した言葉は本当に少ない。手短に「外来人が負傷した。名前は『宇佐見蓮子』。治療が終わった頃にまた来る」と口早に言い残して立ち去ってしまったのだという。

加えて蓮子が一刻も早く治療をしないと命にかかわる重篤な状態であり、詳細を聞き出す猶予がなかったことも付け加える。

白蓮「つまり分かったのは蓮子さんが外来人だったってことだけですね。ところが治療が終わる前に永遠亭はシーマ艦の襲撃に遭ってしまい……」

これ以上有用な情報が得られなそうなので、礼を言って白蓮さんは永遠亭を立ち去った。

蓮子「ねえ、私はどこか遠くから連れてこられたの? それじゃあさらわれたのはメリーじゃなくて私の方?」

再び竹林を二人で歩く。風もなく静寂に包まれる中、二人の足音だけが響いていた。

白蓮「外の世界とつながりのある人なんて限られてきます。紫さんも霊夢さんも行方が分からないので蓮子さんを連れて来た人ではないと考えると……あとはマミゾウさんくらいですね。何か知っていることがないか聞き出してみましょう」

命蓮寺に向かうべく、二人はさらに歩みを進めていった。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら