ゴーレム「そらっ、どうしたどうした? いつもの超スピードは使わないのか? ヒヒヒヒ!」

今も回転し続けるレーザーテトランの影に隠れながらゴーレムも触手から白い弾を狙い撃つ。もちろん今は白蓮が本気で動けないことを知ったうえで挑発を続けているのだ。

ゴーレム「ちっ、安い挑発には乗らないってか? ならばさらに激しく攻めるまでよ。レーザーテトラン、ホーミング弾で追い詰めろ!」

突起部の間から鈍色の弾が射出されるとゆっくりと白蓮目がけて飛んでいく。巨大戦艦の回転に合わせてこちらの処理もしなくてはならず白蓮は防戦一方となっていた。どうにかホーミング弾をかわしながら、ようやくレーザーテトランの隙を見つける。意を決して白蓮は拳を突き出した。

白蓮「はあぁっ!」

しかし次の瞬間にはレーザーテトランは間合いを取っていた。そう、白蓮が攻勢に出た瞬間にレーザーテトランは左右のレーザーユニットから白蓮のいた方向にレーザーを放ち、ロケットの噴射の原理で距離を離していたのだ。

ゴーレム「どうだっ、触手の代わりに搭載した光学兵器は? これでボディの大幅な軽量化に成功したんだ。そこに来て高出力のレーザーの反動を用いての移動。そこに死角はないぜ。キヒヒヒ、これでも喰らいやがれっ!」

一度間合いを取ったレーザーテトランが今度はものすごい勢いで迫ってくる。恐らくは先程とは反対方向にレーザーを発射したのだろう。頑丈なバクテリアン戦艦の装甲が白蓮を押し潰す。

白蓮「ぐううっ……!」

間一髪でそれを受け止める白蓮。その間は蓮子は必死に彼女の背中にしがみつく状態となる。

ゴーレム「そらそら、いつまで両手で支えてるんだ? ヒヒヒ、このままじゃそっちの女の子は真っ逆さまに落っこちちまうぞ?」

レーザーテトランの突進を受け止めるのに精いっぱいの白蓮にゴーレムが近づき、触手を用いて白蓮を殴りつける。白蓮本人は身体強化の魔法を施しているので大してダメージは受けないものの、その度に背中にしがみついている蓮子がずり落ちていく。

白蓮「なるほど、軽量化したとさっきは言っていましたね。それは事実なようです」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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