その緑色の巨体を支えながら、白蓮は不敵な笑みを浮かべる。次の瞬間、レーザーテトランは空中で白蓮によって持ち上げられてしまった。

ゴーレム「嘘だろォ? 確かに軽量化したとはいえ、巨大戦艦だぞ!?」

そのまま白蓮は持ち上げたレーザーテトランをゴーレムに投げつけた。

ゴーレム「ストーップ! レーザーテトラン、こっちに突っ込むんじゃない! すぐに逆噴射を……ふんぎゃ!」

あまりに勢いよく投げつけられたせいで、逆にゴーレムがレーザーテトランの突進を受けてしまったようだ。今の衝撃でコアも破壊されたようでバラバラになりながらこの巨大戦艦は爆散した。

ゴーレム「ち、ちくしょう! 今日の所はこれくらいにしてや……」
白蓮「お待ちなさいな……!」

緑色の残骸をかき分けながらヨロヨロと這い出てくるゴーレム。捨て台詞を吐きながら逃げようとするのであるが、その団子の連なったような触手を白蓮に掴まれてしまった。

白蓮「貴方に聞きたいことがあります。私達を狙っている『あのお方』についてです。貴方は一体誰の依頼でこのようなことをしているのですか?」
ゴーレム「フン! 確かに『あのお方』は気に食わないが、一応俺様もカネをたんまり貰ってるんだ。それを言うわけにはいかな……あだだだだ!」

今もジタバタと暴れるゴーレムの触手を、白蓮は影のある笑顔のまま引っ張り始める。これは敵わないと悟ったか、ゴーレムは遂に大人しくなった。

ゴーレム「分かった、言うよ! もうこんなことはやめだ、割に合わない! だから乱暴はよしてくれ」

抵抗しなくなったことを確認すると白蓮はようやく触手から手を放す。周囲をキョロキョロと見回した後、ボソリと真実を告げ始める。

ゴーレム「驚くなよ? 俺様を雇ったのはな、幻想郷の少女だ。それもあの大妖怪、八雲……ギャアアアアアア!!」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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