永琳「こんにちは、住職サ……その子はっ!?」
両目を見開き白蓮さんの連れていた少女を見る永琳。どうやらここで入院をしていたのだが、シーマの襲撃に遭いはぐれてしまったのだという。
白蓮「蓮子さんのことを知っているのですか!?」
対する白蓮さんも思わぬ手掛かりに驚き、思わず大声を上げる。急な事態に狼狽する二人であったが、しばらくして落ち着きを取り戻すと、お互いの情報を共有することにした。
白蓮「私は姿を消してしまった紫さんと霊夢さんを探しながら、命蓮寺の近くまで迷い込んできた記憶喪失の彼女のことを調査していたのです。名前も忘れていたようなので私が仮に『蓮子』という名前を与えました」
永琳「そうだったのね。ああ、はぐれてしまった時はどうしようかと思ったけれど、貴女が保護してくれて助かったわ。だけど、記憶が戻ったわけではないのね」
永琳から最初に告げられたこと、それは彼女の本当の名前とその出自であった。
永琳「白『蓮』さんが保護したから『蓮』子だったのね。奇しくもその子の本当の名前は『宇佐見蓮子』というのよ。外の世界から幻想郷に迷い込んだらしいわ」
蓮子「宇佐見……?」
仮につけられた名前と本来の名前が同じだったことに戸惑いを隠せない蓮子。偶然の産物なのだが確かに奇妙な気持ちにもなる。
白蓮「永琳さん! 彼女のこと、蓮子さんのことをもっと詳しく教えてください。誰が彼女を幻想郷に誘ったのです? 誰がここ永遠亭まで連れてきたのです?」
だが永琳の表情は晴れない。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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