クラウンピース「きゃははは! まさかこんなところまでやってくるなんてね」
貴方「お前はっ……!」
あのアメリカンな風貌は忘れたくても忘れられない。狂気をもたらす松明でシーマを狂わせて自らの手駒にした張本人「クラウンピース」である。だが、俺が食って掛かる前に奴に飛びつく影が。
衣玖「ダークヘリオス!」
同胞をいいように操る首謀者なのだ。その怒りは計り知れない。その巨体をひねらせながらクラウンピースを取り囲むと、胴体のレーザー砲台からの一斉掃射。とっさに顔面を両腕で覆い防御しているがもちろん防ぎきれる筈もない。だが、腕の奥であの地獄の妖精はニヤリと笑っていたのだ。
貴方「離れろっ!」
俺の叫びに反応してダークヘリオスは追撃をやめる。直後、クラウンピースの真下から岩盤を砕きながら赤いシーラカンスが飛び出してきたのだ。今までに出くわしたどのシーマ艦よりも巨大な体は赤熱しているのか、周囲の岩盤を急速に熱して溶解させた。一時的なものとはいえマグマに変えてしまったのだ。
その巨体はもちろんダークヘリオスなんかよりもずっと大きな体を持っており、あの体当たりをまともに喰らったら熱と重量にやられてダークヘリオスとて無事でないのは明白である。
辛うじて直撃を避けたものの、それでもその衝撃に煽られてダークヘリオスは大きく打ち上げられてしまっていた。焦げ臭いにおいも立ち込めており、酷く火傷もしたらしいことも推測できる。
クラウンピース「うーん、惜しいっ! もうちょっと早ければ苦しみで狂う間もなく逝けたというのに。ならば仕方ないわ。『
ファイアフォスル
』、ミサイルで追撃しちゃって」
赤熱したヒレが大きく開くと、そこからいくつもの小型ミサイルが白煙を上げて手負いの「裏切り者」に向けて発射される。追尾性能はそこそこだが、弾速が凄まじい。相手が巨体のダークヘリオスとあればかなり有効な兵装だ。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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