今も松明を掲げながら俺を見下したように笑っている。

クラウンピース「なに、あたいとやり合うっての? ここは『友人様』もすぐ近くにいるから、あたいの戦闘力も大幅に純化してるの。それを分かってて言ってるの○○? それとも……もう狂っちゃった、きゃはは!」

狂ってる……か。生身の人間が月面で妖精と弾幕決闘をする、確かに正気の沙汰とは言えないかもしれない。だが、こいつの凶行は止めなくてはならない、それだけは確かだ。決して狂う事のない俺の信念。

貴方「ほざけ、遺言は済ませたか? 今すぐにでも地獄の底に叩き落としてやる!」

口角を一際上げてニヤリと笑みを浮かべるクラウンピース。その背後で青白い光が爆ぜた。次の瞬間、細いレーザーが何発も照射され、追い詰めるように星型の弾を薙ぎ払うように撃ち込んでくる。なるほど、そうやってこちらを追い詰めて恐怖に駆られる敵の顔を愉悦の表情で見下すという算段か。

だが、その目論見は脆くも崩れることとなる。俺には、希望の銀翼「アールバイパー」にはアレがある。弾幕殺しの青い刃が。

貴方「レイディアントソード!」

あえて星型弾の一つに突っ込む俺。着弾する寸前に剣を展開し、周囲を薙ぎ払った。それを速度を殺さずに行うので、至近距離でクラウンピースを捉えることに成功する。ここまで近づけばわざわざロックオンサイトを覗くまでもない。ミサイル発射ボタンを思い切り押した。

放たれたのは徹甲弾のような性質のミサイル「フォトントーピード」。とがった先端部が奴の腹に深々と突き刺さると、その状態のままフォトントーピードは加速しつつ直進。地面に突き刺さった瞬間に爆発を起こした。

やったか! いや、これだけでくたばるとは思えない。あれだけ大口をたたいていたのだ。何か秘策があるのは確か。戦闘力の純化が何を意味しているのかはよく分からないがこれだけで終わる相手でないことは俺のカンが告げていた。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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