衣玖「どうか私が準備を終えるまで、時間稼ぎを行ってください!」

幻想郷の月面には大気がある、そのことに気が付いた衣玖さんは何かいい作戦を思いついたらしく、俺達に敵の注意を引きつけるようにと頼んだ。

どの道俺にクラウンピースをどうにかする術はないのだ。ダークヘリオスや朱理と連携を取って奴らの注意を分散させよう。そうと決まればできるだけ消耗しないようにこちらも粘り強く戦う必要がある。

貴方「あの月の形をした弾が厄介だ。バーストリンクで吹き飛ばすぞ」

息を合わせて同時にバーストを放つ銀翼(正確にはネメシス)とダークヘリオス。二つの細い光の槍は交差してより強力なバーストビームとなり、大きな月を砕いた。

これ以上の抵抗は無駄と悟ったのか、彼女はまた別のスペルカードを掲げた。

クラウンピース「獄符『フラッシュアンドストライプ』」

詠唱の直後、横殴りの赤いレーザーが「ストライプ」の名前の通りかなり狭い感覚で撃ち出される。

貴方「ぐっ、バーストビーム!」

光の盾で防ごうとするも逆に赤いストライプがバーストビームをへし折ってしまった。レーザーを喰らい、アールバイパーは大きく吹き飛ばされる。だが、それよりも深刻なのはダークヘリオスだ。無数の赤い銛(もり)が容赦なくリュウグウノツカイの長い体を貫いていく。

低く鳴り響く悲鳴はダークヘリオスのもの。貫かれた箇所から赤い粒子が漏れ出ており、時折骨と思われるもの(白ではなく金色だった)が見えてしまうほどに肉がえぐられている箇所まであった。

衣玖「ダークヘリオス! 大丈夫っ?」

その反応を見ていたクラウンピースは狙いをダークヘリオスに絞る。更に赤いレーザーを照射するべく狙いを定めていた。更に朱理と戦っていた筈のファイアフォスルまでもがこちらに接近してくる。

クラウンピース「きゃははは、ウナギのかば焼きになっちまえ、ファイヤー!」

あれだけの集中砲火を受けたら巨大戦艦といえど無事ではない。俺は立ちはだかるようにダークヘリオスの前に立ちはだかり、オプションを自分を囲うようなフォーメーションで固めた。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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