(その少し前、首領蜂隊空母 薄暗い部屋……)

イタタタタ……。結局捕まってしまい、幽閉されてしまいました。だけど、この異変の全貌が見えてきましたよ。確かにロンゲーナー大佐にとっても今頃○○さんが倒そうとしている月でシーマを暴れさせた存在は邪魔だったようです。しかしその後の考えが……。

早苗「捕まってしまったことを神奈子様に知らせなくては」

幸いにも大佐は私の能力に全く気が付いていない。その間に奇跡を行使する準備を行いましょう。どうか神奈子様、諏訪子様、私の声なき叫びに気が付いてください……。

小声で長い長い呪文を詠唱しているとほの暗い部屋に一筋の光が差してきた。助けが来たのかと一瞬気が緩んだが、その先にいたのは神奈子様ではなくロンゲーナー大佐であった。今も威圧的にこちらを見下す様に睨み付けている。私は詠唱が不完全ではあったがコッソリと奇跡を行使した。妖怪の山の湖の波紋を用いて現状を伝えるくらいなら出来るだろう。

しばしの沈黙ののち、ついに大佐が口を開いた。

ロンゲーナー大佐「我々の『計画』を知った以上、貴様を生かして帰すわけにはいくまい」

あれだけ威圧的でも所詮は人間。いくら歴戦の軍人とて丸腰の少女が弾幕を放つとあれば多少はたじろぐはず。上手く行くかは賭けであるが、私は実行することにした。

私は不意を突く形でカエル型の弾を大佐の顔面目がけて放つ。着弾すれば白い爆風を残すものだ。カエルが大佐の顔面に張り付く。しかしその直後大佐の懐が黒く光り、カエル型弾は弾かれてしまった。

ロンゲーナー大佐「小癪な。そのような手など予見済みである。ここ幻想郷の住民の中にも我らに与する存在がいるのだからな」

やはり大佐と仲睦まじく話していた少女は幻想郷の住民だった。それはそうとどうする?



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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