クラウンピース「ブルブル……くしゅん!」

ずぶ濡れのままなので、体も冷えているのだろうが、下手に熱を与えるとまた松明で悪さをしかねないので無視。ひとまずロープでグルグル巻きにしてネメシスに引っ張らせることにした。

クラウンピース「ひどいやひどいや!」
貴方「今までお前がしてきたことに比べれば随分とぬるい処遇だと思うがな。次に何かしでかしてみろ、今度こそ地獄の底に叩き落としてやるからな」

衣玖さんが呼び寄せた大雨はしばらく上がりそうにもない。これでゆっくりと首領蜂隊の兵器を探すことが……。

朱理「いいえ、探すまでもないわ。すぐ近くで強烈な反応が見られるの」

何という偶然か、いつの間にか俺達は目的地に到達していたのだ。周囲を見渡すと妙に細長い(2、3メートルくらいだろうか)不自然な岩の柱が見えた。まさかコレなのか?

朱理「さすがマスター。そうよ、この地下に兵器が封印されているの。あとは私に任せなさい。もう少しでミッションコンプリートよ」

これで戦争は終わる……。幻想郷から出撃する首領蜂隊と、月面から迫るこの兵器群で挟み撃ちにされたらさしものシーマも混乱し、壊滅してしまうだろう。岩の柱に手を伸ばそうとする朱理であったが、その前に立ちはだかる姿があった。クラウンピースは動けない筈。ではいったい誰が……?

衣玖「……」

いつになく真剣な面持ちで両手を広げてゆく手を阻んだのは衣玖さんとボロボロになったダークヘリオスであった。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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