(その頃、八雲亭の白蓮は……)
幻想郷を破壊するべく霖之助と蓮子をさらった藍、彼女を追って幻想郷の外れの屋敷にまでたどり着いた白蓮。二人を救出するべく、そして藍の幻想郷破壊計画を引き留めるべく屋敷に足を踏み入れる。
白蓮はすぐさま藍に見つかる。いや、元々隠れるつもりなどなかったのだろう。
白蓮「藍さん、教えてもらいます。どうして私を狙うのか、どうして幻想郷を破壊しようとするのか!」
恐らくは屋敷内にいるであろう霖之助たちの姿は見えない。ひとまず人質という手段を使うことはないだろうと安堵の息を漏らす。
藍「紫様は死んだ。博麗の巫女も姿を消した。もはや幻想郷は侵略者の手によって蹂躙され続ける未来しかない! 紫様の愛した地がこれ以上好き勝手にされるのは耐えられない! だから私はこの幻想郷を、紫様の忘れ形見であり紫様の愛を一身に受け続けたこの楽園に終焉をもたらす。そして私たちの手で一から創り出すのだよ、新たな楽園、新たな幻想郷を!」
それは愛ゆえに。式としての繋がりが失われてもなお……いや、失われたからこその行動。だが幻想郷という世界を破壊するという意味は……。
白蓮「それではこの幻想郷に残された妖怪たちはどうなるのです? そんなことをしたら彼らは生きていけなません! 外の世界の文明という名の洪水に流され溺れ沈んでしまいます。そんなことは絶対にさせない!」
藍「もちろん一部の妖怪のつがいは一緒に連れていくさ。この八雲亭を箱舟に見立ててな」
いくら八雲亭が広大だからといって幻想郷中の妖怪が集まれるはずがない。それはつまり優秀な妖怪だけを集めてこの「箱舟」に乗せるというものである。平等をうたう白蓮がそのような考えに賛同できるはずがない。
白蓮「なりません! 霊夢さんがいなくても、今だって外界からの侵略者に立ち向かっている人たちが大勢います。早苗さんも、衣玖さんも、そして○○さんだって……!」
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら