藍「黙れこの尼! そもそも貴様の擁する○○そのものが胡散臭い。橙も紫様も何だかんだあの外来人に甘いが、アイツだって私からすれば侵略者だ」
一度は白蓮も陥った考え。だが心の底からぶつかり合いをした白蓮には分かっていたのだ。○○がそのようなことをする人間ではないことを。だからこそ藍の意見に真っ向から否定できた。
白蓮「今や彼は、○○さんは……立派な幻想郷の住民です! 確かにアールバイパーは外界の技術によるものですが、でもその力を悪意を持って行使することは決してありませんでした」
銀翼乗りの外来人の名前が出るたびに眉間にしわを寄せる九尾の狐。このままでは延々と○○のことを語り続けると判断し、ピシャリと遮った。
藍「やはり尼僧サマとは分かり合うことは出来ないようだな。何もかもを救い出そうとして綻び、破綻する。その結果が今の壊れかけの幻想郷だ。全てを救うだなんてことは夢物語。ならば私は小さくなろうとも、この私が外道と罵られようとも、幻想郷が幻想郷らしく残る未来を選ぶ」
静かに魔人経巻を広げ、ブツブツと詠唱を始める白蓮。対する藍の尻尾もユラユラと炎のように揺らぎ始める。もはや戦闘は避けられないと判断したのだ。
白蓮「理想を端から放棄する者に指導者の資格はなし!」
藍「足元も守れぬ愚か者に紫様の楽園は任せられない!」
後に続く言葉はなし。弾幕がただただ飛び交うのみであった。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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