そ、そんなっ。あと少しの所で……!

ロンゲーナー大佐「自らの勝利を確信した時……」

私が出口に差し掛かる頃、先程の最終鬼畜兵器よりもずっと小型の蜂が突然目の前に現れたのだ。そのお尻の針からの鋭いレーザー、私はそれを真っ正面から受けてしまったのだ。

ロンゲーナー大佐「そこに最も大きな隙が生まれる……」

ガントレットは大破し、私も壁に投げ出されてしまった。だめだ、全身を思い切り打ち付けてしまったようで声すら出ない……。

ロンゲーナー大佐「空気の流れを変える契機が訪れるもの、そうだろう? 私も気をつけなくてはな」

小型の蜂型の兵器に乗り込んでいるであろうロンゲーナー大佐、その隣で嗜虐的な笑みを浮かべている少女こそ、この異変を引き起こした本当の元凶、彼女の存在を○○さんに伝えなくてはいけないのに……。

ロンゲーナー大佐「よくもここまで来たものだ。これ以上は私の全てを奪いかねない。これは許されざる反逆行為と言えよう。よってこれより貴様の罪に私自らが処罰を与える」

動けなくなった私に冷酷な靴音を立てながら大佐が近寄ってくる。腰の剣を引き抜いて喉元にあてがってきた。

ロンゲーナー大佐「無論、ここまでしでかしてくれた貴様への処罰など一つしかありえない。……死ぬがよい、そしてさような……む、どうした?」

何処からか駆け寄ってきた首領蜂隊員が大佐に何か耳打ちをする。

ロンゲーナー大佐「そうか、今まさに戦争は最終局面に突入した。貴様の処刑はもう少しだけ先延ばしにしてやる。さあ私と一緒に来るがよい」

首根っこを掴まれて無理矢理私は大佐にどこかへと連れていかれる……。そして大佐と何か声を潜めて話を続ける少女は……壁に穴を開けて何処かへと消えていった。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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