純狐「そうだそうだ、その面だ。その絶望に苛まれた顔を嫦娥にも、私の可愛い息子たちの仇である嫦娥にもさせてやりたい」
奴の言葉に偽りはないようで、衣玖さんの電撃もサグメの呼び出した無数の陰陽玉からの射撃もすべて涼しい顔で防ぎきってしまっている。
貴方「どうにかしてあの能力を無力化させないと……」
でもどうやって? 何かカラクリがあるに違いない。際限なく攻撃を無力化し続けるなんておかしい。たとえばあまりに大きな魔力は無力化しきれないとか、純狐が反応しきれないくらい素早く攻撃を仕掛けるとか、こちらの弾を無に帰す際に何かを邪魔すれば不発に終わったりとか……。
あれこれ考えるよりも実際に試した方が早い!
貴方「ならばこれでどうだっ、重銀符『サンダーソード』!」
突き出したレイディアントソード、これに一気に光の刃を纏わせ、その射程距離を伸ばす。不意打ちにぴったりだし、火力だってバカにならない。
光の刃が純狐を貫いて……いや、貫いていない! 今のは完全に不意打ちだった筈だ。間合いが足りていないと見せかけてからの刺突。だが純狐の周囲だけは光が及んでいないのだ。
純狐「無駄だ無駄だ無駄だぁー!」
サンダーソードを凌いだ直後、純狐の背後からうねる細いレーザーが発射される。光学兵器のようだがこちらを追いかけてくる。
貴方「まずいっ、かわしきれない!」
この場を離脱しようとしたが、間に合わず何本か、レーザーを喰らってしまった。衝撃で揺れるコクピットに火花が散った。
貴方「ぐわああっ!」
レーザーはコクピットの中にも着弾し、俺の腕にも少しかすってしまった。左腕からドクドクと血がにじみ出る。
純狐「これで終わりだっ。この『殺意の百合』の肥料となり死ぬがよい!」
地面を薙ぎ払うように大型の弾が放たれる。着弾した場所に植物を思わせるような形の爆風が広がり、こちらの恐怖を煽ってくる。
純狐「どうだ見たか嫦娥! この奇怪な鳥の妖怪の無様な末路とやらを。これこそ貴様の未来だ、嫦娥っ……!」
諦めるものかっ! こちらには弾幕殺しのバーストビームがまだ残っている。一人では防ぎきれなくても、ダークヘリオスと協力すれば……ダークヘリオス、どこへいった?
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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