彼女の頭上で大きく腕を広げて命ずるは純狐。

純狐「弾だ、ひたすら弾を放て!」

頭部から狂ったように黄色い弾を薙ぎ払うようにばら撒いてくる。薙ぎ払いは何往復にも及び熾烈な弾幕となっていた。

貴方「奴の頭上が安全な筈だが……」

だがその安全地帯には純狐が控えている。不用意に近づいたらやられるのは俺の方だ。俺だけでなく、衣玖さんやサイバリオンを守りながら攻めるにはバーストビームが必須だ。俺はネメシスを呼び出しリモートバーストの準備に入る。


ママを止めるには頭じゃなくて胸のコアを狙うんだ!



おうよっ、分かっている。今は設置バーストが俺達を守ってくれているが、あのままでは純狐があの光の壁を打ち破ってくるだろう。その前に俺はコンパクから一気に魔力を得るとレイディアントソードを突き出しながら接近した。

貴方「重銀符『サンダーソード』!」

光の剣がジ・エンブリオンのコアを貫いたのを確認すると俺は一気に離脱。直後に頭部からバーストを遮るほどの高出力のビームが撃ち込まれた。危ない危ない……。

純狐「おのれっ、あの鬱陶しい鳥公を捕まえろ!」

号令と共に青色の巨体がこちらに頭を向けて突進してきた。同時にコアからもひっきりなしにこちらを狙うようにオレンジ色の弾を放ってくる。俺は一度距離を取るべくネメシスを回収しつつジ・エンブリオンとすれ違い、再び間合いを取りながら対峙した。

奴の攻撃の手は緩む気配を見せない。今度は間を置かずにその体を膨らませると頭部だけのエクリプスアイを無数にけしかけてきたのだ。さすがにこの短時間でシーマ艦を用意することは出来ず、その一部分だけとはいえ、数が多すぎる。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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