(その頃月面では……)

○○が地球に向かう為に離脱する中、この場に残るは朱理と彼女が従える主力兵器が3つであった。満身創痍だった純狐はこのどさくさに紛れてクラウンピースに抱えられながら何処かへ避難してしまったようである。

月面では戦車型の兵器である「閃光」とサイバリオンがぶつかり合いを続けており、その上空では朱理と衣玖がにらみ合っている。

朱理「邪魔をするようならばアンタ達も排除するまでよ」

敵意をむき出しにして衣玖に弾丸をこれでもかと浴びせるも彼女は全く動じない。これらの弾丸は明後日の方向へと逸れてしまったのだ。怒りに我を忘れて狙いが定まらないのか? いいやそうではない。そのことに衣玖さんは気が付いているのだ。

衣玖「朱理さん、本当は気が付いている筈です。いいえ、既に察している。こんなことが間違っていることを」
朱理「うるさいっ! 首領の命令は絶対よ!」

だが、見るからに焦りを見せた朱理は攻撃に身が入らない。射撃の精度が目に見えて落ちているのは明らかであった。

衣玖「もう一度自分でよく考えてみてください。自分は何のために生まれ、何をすべきなのかを」

完全に攻撃の手を止めた朱理が自分の胸に手を当て始める。

朱理「……私達エレメントドールは『人類のことを第一に思い、可能な限り助けること』、その為に生まれた。首領は人類の為に力を尽くしていると思っていた。だけど……それは間違っていた。このままでは多くの人類が犠牲になる。だけど怖い。首領に逆らった者の末路をよく知っているから!」
衣玖さん「それが朱理さんの本心です。どうか、本当の気持ちを胸に行動をしてみてください。幻想郷を、○○さんを手助けしたいというのでしたら、私達も力になりましょう」

しばらく黙り俯く朱理。しかしその魂には新たな決意がみなぎっていた。

朱理「これがエクスイの反乱の元凶か。……止めなくては! 暖かな心に満たされた幻想郷がこのようなことになってしまった原因を排除しなくては!」

サイバリオンの手で主力級の首領蜂隊兵器が焼き払われる中、朱理は本当の意味で幻想郷の救い手として覚醒したのだ。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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