しばらく彷徨う間に地球に伸びる透き通った筒を発見した。こちらもあちこちに亀裂が走っているが、通路としての機能は辛うじて残っているようだ。
だが、近くに誰かがいる。あれは……エレメントドールだ! 朱理が月面の防衛線を抜け出してこの槐安通路を破壊しようとしている……させるものか!
貴方「朱理ッ!」
一気に接近、先制攻撃を仕掛けようとする。いや、朱理の方が早く弾丸を撃ちだした。きりもみ回転をしつつこれを回避。仕方ない、次の攻撃のチャンスを……いや、弾丸はそもそも俺を狙っていなかった気がする。
何事かと再び機体をターンさせると、そこには爆散する首領蜂隊の主力艦「龍光」の姿が。奴め、亜空間で身を隠していたようで、俺を後ろから攻撃するつもりだったらしい。
朱理「やっぱりワタクシがいないとね」
そしてそれを仕留めたのが朱理。味方だとアピールしているのか? いや、これも何かの芝居に違いない。
貴方「もう騙されないぞ!」
だが、彼女の後ろにはサイバリオンと衣玖さんの姿まで。
衣玖「心配せずともこれが朱理さんの本当の気持ちです。本当は首領の野望を打ち砕きたかったみたい」
朱理「人類を可能な限り、そしてより多く助ける為には今の大佐を止めなくてはいけないのよ。それに……あんな小さな子一人を守れなくて何が平和よってことよね」
小さな子? そう訝しんでいるとアールバイパーからオプションが一つ飛び出してきた。それはゆっくり霊夢のものであった。
ゆっくり霊夢「やっぱり朱理お姉ちゃんはその表情の方が可愛いよ!」
朱理「かっ、可愛いはやめてよ///」
恐らくは俺がサグメの看病をしていた間に仲良くなっていたのだろう。また、助けられちまったな。
貴方「分かった、ここを拒んでは衣玖さんやサイバリオンを否定することになってしまうからな。朱理、今度こそ俺達の仲間だ」
朱理「そう言ってくれると思っていたわ、マスター」
さあ、槐安通路に他の敵が近づかないうちに地球に、幻想郷に戻ろう。そう思った矢先、野太くて恐ろしげな声が聞こえてくる。この声は大佐!?
ロンゲーナー大佐「愚かな……」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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