蜂の巣らしい六角形のパーツが無骨に組み合わさった巨大な兵器ではあるものの、その動きは鈍重である。先制攻撃を仕掛けるべくオプション4つを総動員してフォトントーピードをお見舞いしてやることにした。

一瞬だけ空中で制止したかと思うと、ぐんぐんと速度を上げて標的たるゴールデンディザスターの装甲に突き刺さっていく。そして内部から爆発。よしっ、綺麗に決まったぞ!

だが、奴にしてみれば蚊に刺された程度のようであり、目立った損傷もなければ怯む様子すら見せない。なんてこった、びくともしていないぞ!

今度はあちらが仕掛けてくる。2つの砲台が複数ばら撒くように機銃掃射を仕掛けてくる。さらに同時にギチギチと不気味に蠢く顎からもピンク色の弾を放ち、逃げ場を塞いでいくのだ。まったくもって恐ろしい相手。だが、それはネメシス達がいなければの話。今の俺にはオプションもあるし、そして何よりも対弾幕に圧倒的に優位に立てる兵装を多数保持している。

貴方「何かと思えばこけおどしかっ! ネメシス、バースト砲の用意だ」

オプションを銀翼の前方に固定すると真っ白い光の槍を突き出させる。このままではまずいと思ったか、スズメバチの腹部装甲が横に複数割れ始める。そこには何かしらの実弾兵器を放つポッドがズラリと並んでいた。

朱理「小型ビットに援護射撃させるつもりよ。マスター、気を付けて!」

やはり来たか。弾幕を遮断する手段を持っていることは大佐も知っている筈だ。だからこそ俺はネメシスを切り離してのリモートバーストを使わずにわざわざアールバイパーの前方だけの弾幕を切り裂いていたのだ。そろそろ頃合いだろう。バースト砲のエネルギーを限界まで圧縮して……。

貴方「叢雲……『コンプレッション・バースト』!」

爆ぜる光。ゴールデンディザスターの中心でバーストエネルギーが拡散する。光は展開された多数のビットを飲み込み、そして無に帰した。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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