ロンゲーナー大佐「これくらいは軽く凌いでもらわないとな。ならばこれはどうかな?」
蜂の背中から今度は赤い球体が撃ちだされる。それらが大きな光の環に沿うように連なり始めた。まるで白蓮さんの「飛鉢『フライングファンタスティカ』」である。しかし、奴のこの攻撃はそれだけではない。
球体から細い紫色のレーザーが放射状に発射されたのだ。俺が防御するだけならどうにでもなるが、サグメ達や地球へ向かっている衣玖さんに危険が迫ることになる。
俺は槐安通路ごと二人を守る様に横道にそれるように飛翔してオプションから魔界神の翼を展開する。レーザーは翼が吸収してしまったものの、それでも通路全体を守り切るのは到底無理話であった。残った赤い球体から放たれたレーザーが槐安通路を大きく揺るがす。
ロンゲーナー大佐「貴様は強い。だがなんの手助けも受けず、一人でどこまでもがき苦しめるかな? 見せてもらおう!」
普通に戦えば俺の方が優勢だ。しかし、皆を守り切りながらとなるとそれはもう物理的に無理だ。いったいどうすれば……。
悩んでいるうちにゴールデンディザスターから大型のミサイルが撃ち出される。かなりの重量があるらしく、迎撃して爆破させてもその爆風がそのままアールバイパーに押し寄せてくるのだ。こんなのアリかよ!?
貴方「『
嵐光
』のミサイルか……」
雷光のレーザー砲ほどの速さはないものの、その火力と何よりも物量が比べ物にならない程である。まずいぞ、今ここで槐安通路が破壊されたら地球に帰れなくなってしまう。
こんなのどうすりゃいいんだよ……。迫りくる赤い爆風を前に俺は放心してしまった。
朱理「らしくないわねマスター。そんなの守る必要なんかなくなるほどに激しいのをブチ込めばいいだけじゃない。よく言うわよねぇ、『攻撃は最大の防御』って」
そうするしかない。俺一人で全てを守り切るなんてのは土台無理な話なのだ。無理な状況をどう思考をこねくり回しても打開策など出るはずがないのだ。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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