(その頃、地上。八雲亭では……)

上空から降り注ぐは大量の大型ミサイル。着弾後に激しく爆発を起こし、周囲を焦土に変えていく。首領蜂隊の巨大兵器「嵐光」によるものである。しかし幻想郷の少女達もただただやられるだけではない。

九尾の狐と尼僧が必死に弾幕を張り、抵抗を続けていた。大きさだけで見ると圧倒的劣勢に見える。しかし今この時まで二人は耐え続けているのだ。実際は優勢……いや、白蓮達は戦う事の出来ない蓮子を庇いながらの戦闘を強いられているので拮抗している状態というのが正しいか。

藍「ちくしょう、撃ち落としても撃ち落としてもキリがない」

嵐光のミサイルは途中で迎撃に成功したとしてもその爆風がそのままこちらに押し寄せてくるのだ。蓮子を抱えながらこれらからどうにか逃げまどいながら迎撃を続けている。

白蓮「この場に留まるのは得策とはいえません。八雲亭を放棄して上空で勝負を仕掛けるべきです」
藍「それはダメだ! あの屋敷は橙一人に守らせている。あの子一人では手に負えないのは明白だろう? お前は橙を、そして紫様の形見を見殺しにしろというのかっ!!」

言い争う二人に間にミサイルが飛んでくる。ぎりぎりでそれに反応した二人は一気に跳躍し、爆風から逃れた。

白蓮「はあっ、はあっ……。だからって、このまま防戦続きではジリ貧です。どうにか奴に一撃をお見舞いしたいのですが……」

お互いに攻めあぐねいている状況、このまま消耗戦に持ち込まれると先に倒れるのは白蓮達の方だ。首領蜂隊の兵器は今もその数を増やし続けているのだから。

藍「ミサイルが爆破できない程の近距離まで一気に近づければ勝機はある。お前の強化した脚力なら不可能ではないだろう?」

それに賭けるしかない。白蓮はそう悟ると蓮子を藍に預けた後に魔人経巻を広げ、呪文を詠唱し始める。迎撃も回避も行わない白蓮を隙が出来たと判断したか、嵐光が彼女目がけてミサイルを発射した。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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