こんなことが……こんなことがあってたまるかよっ! あの男、本当に容赦がない。

ロンゲーナー大佐「まあどちらでもよかったのだがね。これで最早ヒバチの攻撃全てを相殺することはできない筈だ」

奴は人間じゃねぇっ! 利用するだけ利用して……用済みになればこうやって始末していく……。

烈火の如く燃えるは憤怒。絶対に許さない……!

貴方「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

俺の怒号に反応するように、アールバイパーが激しく震える。それと同時にノイズ混じりのボイスが鳴り響いた。

システムボイス「Earl Viper...-RED- MODE」

レッド……いや、烈怒モード。半ば暴走状態で発動されたそれの性質を知るのにさほど時間はかからなかった。本来であればどちらか一つを装備して運用するはずのダブル系兵装とレーザー系兵装を同時に発射するものだ。事実、今は相手を追尾するハンターと疑似ブラックホールを生み出すグラビティバレットによる複合攻撃を行っている。

ロンゲーナー大佐「ほう、土壇場で面白い能力を会得したようだな。私も似たような技術を開発中だ。……つまり弱点も知っている」

そう、アールバイパーの全魔力を攻撃を発するのに使用してしまうことから、烈怒モード発動中は機動力が著しく落ちる。まさに最強の固定砲台といったところだ。そして大佐はその弱点を知っていた。

小型ビットを一斉にこちらに向けてレーザー砲を放ってきた。いつものアールバイパーなら楽に避けることが出来ただろうが、今はそういうわけにはいかない。それでも希望を捨てるわけにはいかない。俺はこの状態でオーバーウェポンをも発動した。

針のような形に変化したハンターが小型ビットに突き刺さり、そしてそれらを次々と破壊していく。グラビティバレットはその1発1発が大きくなり、ヒバチの動きを鈍らせた。一方で俺の損害もなかったわけではない。ビットからのレーザーを止めることは出来ず、アールバイパーはそれらをすべて受けてしまったのだ。

貴方「ぎゃあああ!」

どうにかコクピットを貫く事態は避けられたが、アールバイパー内でアラームが鳴り響いている。かなりのダメージを受けたことは明白だ。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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