いつものアールバイパーなら彼女を追いかけることも出来ただろう。霊夢は足が遅いからな。だが、満身創痍の今ではそういうわけにはいかない。

やはり一度命蓮寺に帰還しよう。みるみる高度を下げていく中、俺は無事に命蓮寺までたどり着いた。

門を横切り、ひとまず安堵する。前に長く命蓮寺を空けていた時に大変なことになっていたからな。シーマや首領蜂隊の攻撃を受けた形跡はあるが、そこには確かに命蓮寺が存在していた。

ムラサ「おかえり○○、君はよくやってくれたよ」

格納庫に入るや否や、ムラサ船長が飛び出してきて俺をねぎらってくれた。すぐにでも機体の修理をしてくれるらしい。

貴方「ありがとな、ムラサ。ところでシーマや首領蜂隊に襲われる以外に何か変わったことはなかったか?」

銀翼から降りて壁に寄り掛かりながら座り込む。ムラサはスパナを手にさっそく作業に取り掛かっていた。恐らく白蓮も調査の為に蓮子と行動を共にしているのだろう。みなにも俺が無事だって事を知らせなくてはならないな。

ムラサ「変わったこと……ねぇ。やっぱり見たことない兵器に襲われたってのが一番大きいけれど……ああそうだそうだ、最近妙に揺れたな。うん、地震が多かった」

ううむ、シーマにしても首領蜂隊にしても地震を引き起こす兵器を持っているなんて話は聞いたことがない。なんだか気になるが直接関連しているとは思えない。

ムラサ「あとは……、そうだな。なんかメンテナンスしやすくなってる」
貴方「それは単にお前が腕を上げただけだろ」

まさかムラサ船長に機械いじりの才能があるなんて思ってもみなかったし、その才能をここまで開花させるってのも全く想定外である。

ムラサ「えへへ、もっと褒めてよ///」
貴方「そうだな、いつも助かってる。だから手も動かして欲しい」

頭でも撫でてあげたい気分だったが、アールバイパーだけでなく俺も消耗しきっているのだ。壁に寄り掛かり続けていると意識がまどろんできたのが分かる。

さすがに連戦続きで俺も……疲れた……んだな……。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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