(幻想郷某所……?)

深淵の深淵、そのまた更に深淵。ここ地面の底は暗黒に包まれているも、真っ暗闇ではなかった。ゴウゴウと燃え盛る紅蓮色が周囲を暗く照らす。そしてその燃える暗闇を見る「眼」はやはり深紅色であった。

「眼」に映るもの。それは黒い大小の塊。塊が一心不乱に「眼」へと群がっていく。

それはたった1つの卵子に群がる無数の精子のようであった。

引き寄せられるように、漆黒の塊が更なる漆黒に誘われるように。「眼」はそれでも表情を変えることはなかった。

あたかも「それが当然の摂理」と言わんばかりに……。





名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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