勝負は瞬く間に決着してしまった。圧倒的物量でこの勝負を制したのはリリーホワイト。敗れたチルノは岩肌に膝をついていた。
チルノ「た、確かにおかしいわ。春でもないのにこの威力……」
大妖精「そうでしょう? やっぱりおかしくなっているのよ。何とかして診てもらわないと」
だが、チルノを倒したリリーは次に大妖精を標的に弾幕を繰り出し始めた。
大妖精「いやっ、やめて! 私は別に弾幕したいわけじゃ……」
必死に逃げ惑う大妖精。一方のチルノもただ見ているだけではない。
チルノ「一人だとキツいわね。ここはあたいの『マナデシ』にも手伝ってもらわないと。大ちゃん、うまくリリーホワイトを引きつけておいて。あたいの強力な助っ人『マナデシ』を呼んでくるから!」
それだけ告げると氷精は岩場を後にした。残された大妖精は琥珀色の瞳をしたリリーの猛撃から逃れようと逃げ惑うが、被弾するのも時間の問題である。
そんな危機的状況を打破したのはチルノがいう「マナデシ」、つまりアールバイパーを操る○○ではなくて紅白色の眩しい博麗の巫女であった。おそらく妖精が騒いでいてうるさいという苦情を誰かから受けてやって来たのだろう。
霊夢「さっきからうるさいっ! 春でもないのに騒ぐのなら退治するわよ!」
そう言いながら無数の針をリリーに向ける。典型的な口より先に手が出てしまうというやつである。
妙な力で強化されているとはいえただの妖精と妖怪退治のスペシャリスト。これまた勝負になるはずなく、リリーホワイトは地面に突っ伏した。
霊夢「まったく面倒なこと頼むわね、人里の人間も。とりあえずそこの頭が春の妖精、次何かやらかしたら、今度は『一回休み』にしてやるからね。で、そっちの妖精はこいつを家まで運んでやりなさい」
やれやれとため息をつきつつ、霊夢は嵐のように去っていった。再び取り残された妖精二人。大妖精はぺたりと座り込んで動けないでいた。腰が抜けてしまっているようだ。
一方のリリーホワイトも倒れたまま動かない……と思ったら、わずかに指が動いた気がした。
そしてムクリと起き上がる。琥珀色の瞳で座り込む大妖精を凝視しながら。
リリー「ハるデすよー!」
ヒッ、と短い悲鳴を上げながら大妖精は座りながら後ずさりを行う。霊夢の、そしてチルノの名前を叫びながら。しかしその声が誰かに届くことはなかった……。
再びピンチに陥る大妖精なのであった。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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