確か場所は妖怪の山のふもと。提督、そして白蓮が先に空を舞っている中、整備を終えたばかりの銀翼を飛ばすと俺も地下へと続くエレベーターへ向かう……。

どうやら神奈子が幻想郷へやってくるさいに技術革新を試みようとして核融合実験を行う施設を地底に用意していたらしい。

だが、肝心のその入り口であるエレベーターが見つからない。

提督「私がこの辺りを血眼になって探したがそんなものは見つからなかった。隠されているのだろう」

そうしていると山から下りてきた風祝を発見。恐らく山の上で見知った影と不審な巨大な影が見えたので様子を見に来たのだろう。

これは好機とエレベーターの場所を聞き出すべく俺は彼女に近づいた。が、彼女の視点は俺ではなくてその更に後ろに行っている。

早苗「わわっ、すっかり仲間になったんですね♪ 提督さん、後でサインください」

サインか、それ俺も欲しいな。ってそうじゃない! 空から飛来するバイドの種子がどうやら地底に集まっているらしいことを告げると、間欠泉地下センターの入り口の場所を聞き出す。

早苗「ええ、こちらですが……今は封鎖されているんで利用できませんよ」

一応案内をしてもらったがここで驚愕の事実。

封鎖だって!? 詳しく早苗さんに事情を聴くと、バイドの地下や地上への出入りを容易にするこのエレベーターは神奈子の手によって出入りできないように封鎖されてしまったのだという。現にバイドがここから飛び出たこともあるようで、無暗にこのエレベーターを動かすのは危険であると何度も強調していた。

提督「それでは地底に突入できないではないか!」

そう驚愕しながらも提督は色紙にサラサラと自分の名前を書いている。それを手渡すと早苗さんは嬉しそうに掲げていた。

貴方「後で俺にもサインを……じゃなくって誰か地底に詳しそうな人に入り口を聞き出さないと」

と、ここで俺は白蓮さんと目が合った気がした。そうか、かつて地下の奥底の魔界に封印されていた白蓮さんなら何か知っているはず……。さっそく聞いてみた。

白蓮「えーと……。私も封印されていた時なので詳しくわかりませんが、地底に通じる穴に『幻想風穴』という自然の洞窟があるらしいと。詳しい場所は私よりも先に地上に出て私を救出しようとした一輪やムラサのほうが詳しいと思いますよ」

そうか、では一度命蓮寺に戻って情報を集めようとした矢先、見知った影が猛スピードで俺に近づいてきた。青いワンピース姿の背の低い少女。あれは氷精じゃないか。

白蓮「チルノちゃん、どうしたのです? 顔が真っ青ですよ!?」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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