グリーン・インフェルノの弱点は機体上部、艦橋の向こう側にある。ならばそのまま弱点を叩きに行った方が手早くこいつを片付けることが出来るはずなのだ。

しかも都合よくそちら側の空間が広く空いている。迷わず俺は機体上部へと潜り込んだ。

しかし俺はこの選択をしたことを後悔することになる。対空砲がこれでもかと配備されているのだ。奴も馬鹿ではない、弱点周辺の守備を固めるのは至極当然である。

そのまま無数の砲撃に晒される。何とか反撃の一手に出たいが、被弾するたびに機体が大きく揺れてしまい狙いをつけるのも一苦労。こうなったら奥の手だ……。

貴方「銀星『レイディアント・スターソード』!」

弾幕ごと魔力を帯びた青い刃が周囲を切り伏せる。この勢いに乗じて奴の弱点も叩こうとするが……。

不意に遠くで爆音が聞こえた気がした。こいつめ、体当たりでも仕掛けるつもりなのかと距離を取るが、ガリガリと今度は間近で異音が響く。どうやら岩壁に当たっているようだ。

再び爆音。更に巨体が迫ってくる。しまった、このまま俺を圧殺するつもりらしいぞ。恐らくあと1度幅寄せをされたら押しつぶされてしまうだろう。

そして銀翼をプレスする合図が再び重低音となり周囲に響き渡る。俺はスロットルを押し込み銀翼を急加速させた。


間に合えっ……!

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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