ムラサ「船幽霊に会ってしまったのが運の尽き。どんな屈強な戦艦も沈めてしまうのさ。相手が悪かったわね、バイドの戦艦さん」

そのままアンカーを一直線に飛ばす。ジャラジャラと鎖がやかましい音を立てながら、確実にバイドの弱点である機関部に向かっていた。

そしてグリーン・インフェルノの機関部に突き刺さる。あまりの威力に機関部を破壊するだけに至らず、その船体を真っ二つにへし折ってしまった。

貴方「ヒュー! 今のムラサ、めっちゃカッコいいぜ!」

さすがのバイドも機関部を失って真っ二つになったらひとたまりもない筈だ。今もそれぞれのパーツが爆発を起こしながら空中を漂っている。これが海の上ならそのまま轟沈といったところだろう。さて、こいつは放っておいて、地底に叩き落されたジェイド・ロス提督を探さなくては。

提督「おお、助けが来た。私はここだ」

程なくして頭が地面にめり込んでいるコンバイラを発見。ムラサが先ほどのアンカーで引っ張り上げようと狙いをつける。

ブンブンと振り回される錨はそのまま提督めがけて……いや、大幅に右側に逸れた。

ムラサ「なっ……、こいつまだ生きていたのか!」

見ると聖輦船がグリーン・インフェルノのバックファイアを喰らい、そのどてっ腹に大穴を開けていたのだ。

なんということだ、俺は何度も目の当たりにしていて知っていたはずだというのに! この程度で黙るほどバイドどもはヤワではないのだ。

真っ二つになった緑色の巨体がまるで何かに操られるかのようにフラフラと浮遊すると、こちらを取り囲むようにゆっくりと回転を始めたのだ。破壊したはずの砲台もいつの間にか復活しており、こちらを撃ち落とさんと砲撃してくる。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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