聖輦船は聖輦船で揚力を失ったらしく、どんどんと高度を下げている。

ムラサ「ゴメン、離脱するわ。どこか安全な場所に不時着を!」

我らがキャプテン自らが舵を取り、おぼつかない挙動で旧地獄へと降りていく。俺は追撃させまいと割れたグリーン・インフェルノの相手をすることにした。

ゲインズ「これは……何と面妖な! ジェイド殿、ジェイドどのー!」
白蓮「ムラサぁっ、大丈夫ですか!? 私も今そっちへ向かいます!」

巨体に阻まれて後れを取っていた二人も合流。聖輦船は少女達に任せよう。俺達はこいつを仕留めることに集中するべきだ。

とはいってもまたあの機関部を機能停止に追いやればいいだけなのだが。指揮系統も混乱しているらしく、狂ったように見当違いの方向に砲撃を繰り返している。さっさと倒してしまおう。

貴方「ニードルクラッカー装備!」

一度ボロボロになった体はさほど耐久性も高くないのか、砲台はこの程度の火力でも次々と潰れていく。そのままふよふよと回転するグリーン・インフェルノの片割れは機関部をアールバイパーに晒した。

貴方「ここで決める。レイディアントソード!」

一気に接近して青い刃で一閃……するも、さすがに一撃では破壊できない。何度も斬りつけていればいずれ沈むだろう。グリーン・インフェルノの機関部自体も必死に抵抗するために青いボール型の弾を噴射させるが、すべてレイディアントソードの錆にしてやった。俺は気にせずに斬撃を放ち続ける。

貴方「しぶとい奴め。だが、これで終わりだっ!」

一際気合を入れて刃を振り下ろす。棒状の機関部が一瞬真っ二つになり、直後爆炎に包まれた。俺も巻き込まれないように宙返りし、離脱。背後では炎上しつつ墜落する緑色の戦艦が一瞬見えた気がしたが、間もなく跡形もなく爆発してしまった。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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