振り返るとムラサのアンカーと白蓮さんの腕力(!)によって地面にめり込んでいたジェイド・ロス提督を救い出そうとしている姿を目にした。アンカーが地面に突き刺さりその巨体を持ち上げようとする。白蓮さんは身体強化でも使っているのだろうか、やはり持ち上げようとしていた。そんな中、ゲインズはたどり着いたはいいもののまごついているようである。
そしてここで異変が起きる。背後で大きな爆発が起きると、アールバイパーも墜落していったのだ。くっ、やはり受けたダメージが大きかったか。
どうにか制御を取ると、同じく大破した聖輦船の傍に不時着。その様子に気が付いたのか炎上するバイパーに思い切り水を噴射したのがにとり。どうやら聖輦船に一緒に乗っていたようである。
にとり「お疲れ様。○○がバイド倒しに地底に行くっていうんでいてもたってもいられなくなってね。キャプテンと相談して支援することになったんだけれど、どうやら正解だったようだ」
火の気の失せた銀翼から這い出ると今まで自分が搭乗していたアールバイパーを見る。確かに後ろの方が黒く焦げてしまっており、非常に痛々しい。聖輦船と同じく修理する必要もあるだろう。
にとり「ね。修理は水回りな妖怪二人に任せてあの赤い提督のところに行ってやりなよ。まだひっくり返っているみたいだし」
ムラサが聖輦船を、にとりがアールバイパーの修理に専念するようだ。さて、俺はもう一つの戦艦の安否を確認しないといけないが。見るとようやく救出できたようであり、今も頭に土がくっついたままのジェイド・ロス提督がすまなそうにしていた。
提督「酷い目に遭った……。そうか、○○とその仲間達があのグリーン・インフェルノを撃破したのか。我々は軍隊だというのに大して役に立てず、すまない……」
コンバイラタイプのバイドの頭をゲインズが払いのけている。提督は特に気にするそぶりもなく状況を確認しつつ続ける。
提督「友軍(聖輦船のことらしい)も銀翼もかなりのダメージを負ってしまったようだな。私も叩き落とされた衝撃でまだ頭がくらくらする。ちょうど町もあるようだし、しばらくここで体勢を立て直すべきだ」
確かに、生身でも戦闘の出来る白蓮さんやバイド達はいいのだろうが、こんなでっかい船を放置するわけにもいかないし、特に俺なんかはアールバイパーがなければただのお荷物だ。そういえば俺は地底のことをよく知らないし、今は進軍を中断すべきという案には賛成であった。
特に反対するものも他におらず、俺達は旧地獄市街地にてしばしの休息をとることとなった。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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