戦闘が始まるや否や、バッと後方に跳躍しつつ円状に広がる弾幕を放つのはパルスィ。その一つ一つが独特な軌跡をたどっているようで、隙間が広がったり狭まったりする場所が出来る。
俺はその隙間を縫うように接近し、ツインレーザーを浴びせる……が、上手く当てることが出来ない。コンバイラのサーチライトだけでは明るさが足りないのだ。ヤマメもそうであったが、地底の妖怪は暗所でも目がきくらしい。
ならば目視でもわかる程度に接近して近接攻撃を浴びせようとさらに接近するが、再び放射状に弾幕を張り、それを阻止してくる。慌てて俺は宙返りして距離を取った。
貴方「こうなれば……ネメシス、コンパク。出てこい!」
ヤマメにも有効だったオーバーウェポン状態のハンターを使っておこう。周囲で3つのオプションを回転させて、武装をハンターに換装。よし、心の準備は出来た。一思いにオーバーウェポンの号令を行う。
貴方「操術『オーバーウェポン』!」
光の槍となり嫉妬妖怪を貫け狩人よっ! しかし魔力の回復が不十分だったか、細長く弱弱しい針がちょろちょろと出てくるのみであった。
パルスィ「しょぼっ! バカにしているのね。私なんて本気出すまでもないと。ああ妬ましや……」
なんか面倒くさい解釈しているし……。こうなってはハンターもダメだ。どう攻めればいい……?
パルスィ「これ以上は時間の無駄。その妬ましい程に綺麗な翼を穴だらけにしてやる。恨符『丑の刻参り』」
暗所で唐突に光を放った紙きれ。スペルカードを用いて確実にトドメを刺そうとしているらしい。いまだにこちらの狙いが定まらないうちに小型の弾が連なってこちらに迫ってきた。
システムボイス「You got a new weapon!!」
なんだって、このタイミングで新武装だと。よし、何が来るかわからないが地底の洞穴ではまるで役に立たないハンターに代わって新たなるダブル系兵装を……と胸を躍らせたが、どうやら俺が得たのはレーザー系の兵装のようだ。ツインレーザーのアイコンが書き換わっていく。
白蓮「今のは……?」
貴方「アールバイパーが何か兵装を手に入れたらしい。しかしいったい何がトリガーになったんだ……?」
いつもなら元となった少女のスペルカードが一瞬表示されるはずのディスプレイだが、今回は直に書き換わっていく。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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