変態どもの呼び声に応えるがごとく、巨大な影がヌッと姿を現す。
罪袋C「あー、ご立派様ー!」
罪袋D「ああ、今日も雄々しくそそり立ってらっしゃる!」
現れるや否や、罪袋どもは膝をついてひれ伏した。彼らにとっては神様か何かなのだろうか?
どういう経緯でこのこの天に向かってそそり立つイチモツがご立派な化け物が幻想郷にやって来たのか、どういう経緯で罪袋達に崇められているのか、それはサッパリわからない。
だが一つだけ確実なことがある。こんな卑猥でグロテスクな存在はバイドに他ならない。こいつは確か……
貴方&ゲインズ「
バラカス
!?」
そう、罪袋達によってまるで神様のように崇められているその怪物は「バラカス」と呼ばれるバイドであったのだ。先端を潤わせるために水場によく現れるというが、このバラカスはどういう訳かフワフワと空中を浮かんでいる。
罪袋A「バラカス神様、あいつです、勇儀姐です。我々がこの世の真理に近づくためにはあの着物の中身を知る必要があるのです。どうかお力を!」
バラカス「ふむ、我がソウルフレンド達を随分と可愛がってくれたようだな。その中身が何色か、決着をつけようではないか。ゆくぞ!」
なんだか動機がおかしいけれど、いくら鬼の四天王である勇儀とて、何の知識もなしにこんな強力なバイドと戦うのはあまりに危険である。そう思っているとゲインズが先に行動に出た。
ゲインズ「こんなところに『A級バイド(ボス級バイドのこと。バラカスは「R-TYPE II」の2面ボスを担当していた)』。幻想の世界に仇なす侵略者め! 某が成敗してくれる!」
待ってましたとばかりにゲインズは腕に仕込んでいた光る剣「エクスカリバー」を展開しながらその赤黒くテカる先っぽ目指して飛翔。対するバラカスは空から雷を呼び寄せると何度も落雷させるが、ゲインズはスイスイとこれを回避。
ゲインズ「御命頂戴!」
そのままバラカスの先っぽを一閃。弱点に強烈な一撃を食らうとバラカスは反撃……してくると思ったら逃げ出してしまった。
バラカス「痛い痛い! 刃物は駄目だってば! 何なのさ、いきなり乱入してきて……。これは勇儀ちゃんの下着の色というミステリーを解明する神聖なる決闘なんだぞ!」
何故だかふてくされているように見える。というか決闘の理由が酷い。何が「神聖な」だよ……。むしろお前らが真正の変態だ。
勇儀「ゲインズ、血の気が多いのは結構だが、今は手出しするべきではなかった」
あれー、こっちも怒られた。わ、訳が分からない。バラカスは確かにバイドであり、今もバイドの種子として幻想郷に降り注ぐ侵略者と同類の筈だというのに、彼からはそういう殺気をまるで感じない。
ゲインズ「しかし、バイドが目の前にいて……えっ、えっ? でも斯様なバイドはジェイド殿の艦隊にはいなかったはずだし……」
すっかり混乱しているゲインズ。
バラカス「あ、分かったぞ! お前、ここ最近になって黒い隕石に乗って幻想郷各地で大暴れしている悪いバイドだな? こっちはそれでどれだけ迷惑しているか……」
まずい、このままではバイド同士で戦闘が始まってしまう。今は各々の混乱を解くのが最優先だろう。俺はどうにか二人の間に入ってこの場を取り持つ。
貴方「待って待って。お互いに何か勘違いをしているような気がする。我々も何が起きているのかさっぱり分からないんだ。とりあえずそちらの、そして我々の置かれた現状を整理しよう!」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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