(その頃白蓮達は……)


貴方が抜けだしたことに気が付き、白蓮さんが探し回るものの、見つかる気配がない。

白蓮「ハッ! 今とてつもなく嫌な予感が……。○○さんっ、○○さーん! いったいどこへ行っちゃったんでしょう?」

恐らくこの後に出てくる言葉は「探しに行かなくちゃ!」であろう。それを遮るのは幾分か気分の良くなったジェイド・ロス提督であった。

提督「ひじりん、貴女はいわばこの艦隊の総司令官。そう軽々と出歩くべきではない。それにひじりんをよく思わない妖怪も少なからずいるだろう。あの土蜘蛛のように」

そうやってコンバイラタイプのバイドに窘められてしまい、しゅんとしょげかえる住職サマ。しかしどうにかして貴方の様子を確認したいという気持ちが崩れることはなかった。

提督「ここはゲインズに向かわせよう。あの機械の体ではそう簡単にバイドだとは分からないだろうし、彼もこちらに来てからロクに手柄を立てていないのですぐに役立ちたいと息巻いているんだ」

呼ばれてもいないのに緑色の機械の体を持ったバイドがジェイド・ロスの目の前に躍り出ると膝をついた。

ゲインズ「ひじりん、そしてジェイド殿、ここは某にお任せ下され! ○○殿の捜索及び救出の任、必ず成し遂げましょう!」
白蓮「で、ではお願いしますね」
ゲインズ「御意!」

それだけ告げると踵を返し、飛んで行ってしまった。後に残るのは超時空戦闘機と空飛ぶ船の修繕作業の音のみだ。

白蓮「……行っちゃいましたね。彼、大丈夫なんでしょうか?」
提督「私はゲインズを信じている。ちゃんとやってくれるさ。そして、ひじりんのところの○○も。銀翼がなくとも何か役立とうと奮起したのだろうな」

遠くで揺らめく街の明かりを眺める司令官二人。今も黒い隕石がぽつりぽつりと降り注ぐ様を見、それでも慌てても良い結果は得られぬと自らをさとす白蓮なのであった。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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