貴方「それで、だ。俺がパルスィを探していたのはわざわざ鴉天狗の一件で赤面しに来たわけではなくてだな……」
パルスィ「そうよ勇儀、その地上から恐ろしい化け物がどんどん流れ込んでいるの。最初はこの○○が送り込んでいると思ったんだけれど、なんか違うみたい……っていうか他のでっかい化け物を退治したりして……」

わたわたと事情を説明するパルスィだが、当の勇儀はゆっくりと酒瓶を傾けてのんびりと聞いている。

貴方「バイドっていうんだ。有機物無機物問わずにあらゆる物体に取り付いて暴走させるというグロテスクな化け物。この旧地獄市街地にもバイドが沢山入り込んでいる筈で、そんなのがウヨウヨいる中でこの子とはぐれたから……」

勇儀「バイドねぇ……」

うーむと口元に指を当てながら虚空を見上げる一本角の鬼。これだけ恐ろしげな侵略者、さしもの鬼の四天王だって状況がちゃんとわかれば慌てふためくはずだ。しかしこの直後、逆に俺が慌てふためくことになる。

勇儀「バイドならとっくに住み着いているじゃないか。よく力比べとかしてるよ。うん、確かにあいつらはバイドとか名乗っていた」

貴方&パルスィ「えええっ!?」

バイドが地底の住民として受け入れられている!? でもバイドの種子として幻想郷を汚染しながら降り注いでるのは確かにバイドなのであって……。

訳が分からない。いったいどういう事なんだ!?




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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