バイドは既に地底に住み着いている……? 予想だにしていなかった情報に俺が混乱していると……
勇儀「○○、パルスィ! 伏せろっ!」
後頭部からものすごい力で押されると卓の下に潜り込まされた。その直後にガラスの割れる音と銃声……。
かなりの弾幕を張っているらしく、銃声で耳がおかしくなりそうだった。
勇儀「出たな……。性懲りもなくバイドのお出まし……おや、見ない顔だね。まあいいさ、不意打ちなんざ仕掛けてくれる性悪にはキツーいのをお見舞いしてやるからね」
テーブルの下から覗き込むと勇儀も襲撃したバイドもすでに酒場の外に出ているようであり、荒らされた店内で両者の姿を見ることはなかった。外からはバーニアで空を駆ける甲高い音と、空気を震わせるほどの重低音で放たれる銃器のけたたましい音が鳴り響いていた。
パルスィ「あのバイド、最初から勇儀を狙っていたわね」
俺も割れた窓から覗き込む。形成は勇儀が有利なようで、今も勇儀の放つ大玉が襲撃してきたバイドを蹴散らしているところだった。だが、俺はそのバイドの姿を見て愕然とする。
貴方「ゲインズじゃん!」
何度も被弾し、地面を転がるゲインズであるが、そのまま俺の傍まで転がり込むとまるで俺を庇うように勇儀の前に立ちはだかっていた。
ゲインズ「くっ、何という強さ! さりとて、この際勝敗などは無意味。某は○○救出という任を受けていたのみ。成し遂げた今、もはやこの場には用はない。早々に……」
事態がややこしくなる前に俺はゲインズに話を聞くようにと促す。
貴方「あの妖怪は悪い奴じゃないよ。勇儀といって誇り高い鬼の四天王なんだ。それよりも彼女は重大な情報を掴んでいる。バイドは今回の異変が起きる前から既に地底に住んでいたらしい……!」
ゲインズ「面妖な、それは真か!?」
どうにか臨戦態勢の両者をなだめると、他に落ち着ける場所をということでこの場を後にした。ゲインズに壊したものを弁償させて。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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